元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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1月2日の緊急着陸~つづき

ごきげんよう。 あやメリーです。

離陸直後に機内が真っ白になった話、の続きです。

前回記事はこちら



火災でもなさそう。 急減圧でもなさそう。

しかし、外を見ると、地上スレスレのところを飛んでいます。

さすがに焦りました。


落ちるかも!


さあ、どう動くべきか。

チーフCAの指示も特にない・・・。

前方にいるチーフの様子をCABINの後方から確認すると、

コクピットへ急行し、確認をしているようです。

そして、すぐに機長からアナウンス。


『機体の不具合かもしれないので、引き返します。』


アナウンスは確かそれだけでした。とても短かったと思います。

そして、空港の上を一周、グワーンと旋回し、

低空飛行のまま、あっという間に千歳空港に着陸しました。 

無事でした。けが人もパニックもなし。

離陸から着陸まで、およそ5~6分間の出来事です。

その短い間に、機長は管制官に対して緊急事態を宣言していたので、

「緊急着陸」という位置づけになりました。


この時に分かりました。

実際の緊急時には、訓練で実践しているような的確な指示

もらえるとは限らない、ということを。



CAの保安業務には、”指揮順位” というものがあります。

もちろん機長が指揮順位1位であり、

その次に副操縦士⇒チーフCA⇒ という順に続きます。

例えば、機長が指揮を取れない状況になってしまったら、

指揮順位2位の副操縦士が指示を出し、あとの者はその指示に従う

という感じです。

この便の機長は、私も深く信頼するベテランのグレートキャプテンでしたが、

操縦に忙しく、CAに指示を出すことができなかったのだと思います。

そうなると、CAは自分たちで事態の状況を把握して動くしかありません。

新人だからと指示を待つだけではなく、

常日頃から指揮順位を意識しながらも

それぞれがリーダーシップを持つことが必要なのだ、と学びました。

もしも墜落して、乗務員の中で自分だけが生き残った場合は、

自分一人で判断して脱出誘導等を行わなければならない、ということです。



飛行機は無事にスムーズに着陸し、緊急脱出の必要もありませんでした。

キャプテンからは、丁寧なアナウンスが入りました。

窓の外をみると、

ものすごい数の消防車と救急車が待機していました。

それをみて、事の大きさを実感しました。



機内が真っ白になった理由は、

滑走路に撒かれていた凍結防止の液が

離陸滑走中にエンジンの中に吸い込まれ、

空調を通して機内に充満したことが原因でした。

(火災ではありませんでした)

翌日の北海道新聞には一面に掲載されました。

大事に至らなかったのが本当に幸いでしたが、

CAは保安要員なのだ、と改めて気を引き締めた一日でした。



長いCA生活で、 ”墜落するかも” と思った事は3回ほどです。

またそのうちにお話しさせていただきます。

長い文章を、最後まで読んで下さりありがとうございました!


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