ごきげんよう~。あやメリーです。
航空会社では、お子様のひとり旅をサポートしています。
6歳7歳の小児が対象で、希望により11歳まで引き受けることができます。
昔は 「ジュニアパイロット」 「VIPチャイルド」 「ちびっこVIP」 など、
各社で色々と呼び名がありました。
夏休みは特に多く、一つの便にひとり旅の子供が26人、
という時もありました。
CAは地上職員から直接お子様を引き継いで機内にエスコートします。
到着後は、地上職員がCAからお子様を引き継ぎ、
到着ロビーまで一緒に向かい、出迎えの方へ引き渡します。
兄弟姉妹で乗り込んでくる子供たちは比較的元気ですが、
本当の単独旅のお子様は寂しそうなので、こまめな声掛けが必要でした。
寂しくて泣いている子はいないか
酔って気分が悪くなっている子はいないか
トイレをガマンしている子はいないか
など、お子様ひとり旅のケアは結構忙しいのです。
たまに
鼻血を出している子もいたので油断できません。

ある日、ひとり旅のお子様が何だか小さくて、やや幼い事に気付き、
あれ?何歳かしら?と思いました。
地上職員による搭乗手続きも完了しているし、
搭乗条件は満たしているはず・・・。
でも明らかに小さすぎます。
規定では、3~5歳は大人の同伴が必要となっています。
(ひとり旅は引き受けられません)
一応聞いてみました。
「何歳ですか?」 と。
すると、
『・・・あのね、飛行機に乗るときは6歳なんだけど、
ホントは4歳・・・。』
何か事情があったんだろうか。
この子を一人で飛行機に乗せなければならない理由が。
でも、私たちは本当の年齢を知ってしまいました。
知ってしまった以上、残念ながら降りていただかなくてはなりません。
地上職員には ”もっと早く気付いて欲しかったな” と思う反面、
もしかしたら、ママCAだったからこそすぐに気付けたのかも、
と思いました。
「お嬢ちゃん、もう少し大きくなったら、ぜひ、ひとり旅で冒険してね。」
と言って見送ったのでした。
どうか、飛行機がキライになっていませんように…。
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