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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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”ドアモード操作”って何?

あやメリーです。

飛行機の出発時にドアが閉まった直後と、

目的地に到着して駐機場に停止した時に

機内では業務連絡のアナウンスが流れます。

「客室乗務員はドアモードを変更してください。」

あれは一体どういう意味か、ご存じですか?



飛行機のドアには、緊急脱出用のスライド(滑り台)が収納されています。

緊急時にドアを内側から開けると、

スライドが自動的に膨らみ、機外に脱出できるようになっています。

もしも通常の到着時に、ドアを開けた途端

スライドが膨張展開してしまっては大変なことになるので、

ドアを開ける前に脱出装置の作動を解除する必要があるのです。

これが、”ドアモードの変更” です。

この脱出用スライドは、10秒で膨らむ仕組みになっていて、

もしも海に着水した場合は、救命ボートとして使用します。



CA訓練生の頃、

モックアップ(飛行機の実物大模型)のドアに付いている

ドアモードのレバーが、いつの間にか

”ARMED POSITION” (←ドアを開けるとスライドが膨らむ状態)になっていたことがありました。

模型なので、実際にはそのドアにスライドは装備されていないのですが、

”ARMED” のままモックアップを去ろうとした私たちは

担任の教官から烈火のごとく怒られました。

地上でのドアモードの状態が間違っていたこと、そして、間違いに気付かず、

SHIPを降りる前の指差し確認も怠ったことへの厳しい指導でした。



実際のフライトでも、操作中にお客様から話しかけられて、

ONとOFFのどちらに操作したのか、一瞬分からなくなる時がありました。

でも、これは本当にミスが許されない業務なのです。



もし、飛行機のドア付近に座る機会があったら、

CAがドアモードを変更している時の真剣なまなざしを

見てみてくださいね。



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