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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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SHIPに落雷~その後

落雷CAだったあやメリーです。

私自身が雷を落とす鬼CAだったわけではありませんよ~。

前回記事はこちら↓

飛行機に雷は落ちる?



落雷後、無事着陸して、機材整備を経て

次の便にも引き続き同じSHIPを使うことになりました。

私たちも引き続き、次便に乗務です。

地上スタッフにも予定通り搭乗案内を開始することを伝え、

搭乗待合室からのバスボーディングが始まりました。

バスボーディングとは、ターミナルから離れた場所にいる飛行機まで

お客様を乗せていくバスへの乗り込みのことです。

お客様を乗せたバスは、空港内を5分ほど走って

SHIPサイドに到着します。

地上スタッフから

『バスが出発しましたー!5分後に到着です!』 と報告を受け

『りょーかいしましたー!』 と張り切ってOKサインを送る私。

”あ!遠くからバスがこっちに向かってやって来るわ!”

身だしなみを整え、エントランスドアでスタンバイ。

バスがSHIPサイドに到着。

これからタラップを上ってお客様が入って来ます。

と思った時、整備士さんが


『ちょっと待った―!』


と言って乗客がバスを降りるのを止め、

タラップをバタバタと登ってきて・・・キャプテンに

『やっぱりダメです。飛ばせません。不具合が見つかりました。』



え・・・どゆこと?

そして、着いたばかりのバスは、

そのままターミナルへと戻って行ったのでした・・・。

バスのお客様と目が合っていたのに。

何も知らないお客様・・・

飛行機を目前にしてなぜ乗れないんだ、と思ったことでしょう。

そして、この便はこのまま欠航になりました。



飛んでから不具合が発見されるよりは良かったのですが

ご迷惑をかけたお客様には申し訳ない気持ちで一杯になりました。

その後の対応に追われた地上スタッフも大変だったでしょう。

整備士さんの決断は、あのタイミングでしたが

正しかったんだと思います。

みんなそれぞれの持ち場でプロ意識を持って仕事しています。

CAも周りのスタッフを信じて、キャプテンや整備さんを信じて

自分の持ち場に責任を持って仕事をしよう。それが

安全運航に繋がるのだ、と 

こういう時にいつも思うのでした。


おしまい!




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