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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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どこからがリターン?

あやメリーです。

ナッツリターン事件は実刑判決が出ましたね。



そもそも、飛行機はどこからが 「リターン」 なのかご存じですか?

飛行機は、駐機場からタイヤが動き始めたら、「出発した」 と見なされます。

ちょっとバックしただけでも、戻ったら、「リターン」 です。

専門用語を言うと、

離陸前のリターンは GTB (グランドターンバック) 、

離陸後のリターンは ATB (エアターンバック) といいます。

私はこのGTBの経験が数えきれないほどあるーーー。

シートベルトを締めてくれないお客様を降ろすために

GTBしたこともありますし、

機材故障が見つかってGTBしたことも。

滑走路まで移動中に、目的地の空港が閉鎖になってしまって

GTBしたこともあれば、

滑走路に乗っかって、さあ離陸だ!って思ったら

エンジンの調子が悪くて、駐機場に戻ってしまったこともありました。



リターンした時に絶対に失念してはならないこと。 それは、

ドアモードの変更です。(←クリーックすると関連記事が出ます)



リターンの状況によって、乗降口だけドアモードを変更する場合と

全てのドアのドアモードを変更する場合とがあり、

チーフは絶対に指示を間違ってはなりません。

ドアモード変更を怠ると、ドアを開けた時に脱出用スライドが

パーン!と開いてしまいます。

ドアモードの変更以外にも、お客様へのアナウンスを考えたり

地上スタッフとの調整事項を考えたり、

あとで報告書を作成するために時系列にメモを取ったり、

キャプテンとの情報共有など、クソ忙しくなるので

いつも必死のパッチでした。



GTBもATBも、通常はそれほど頻繁には発生しませんが、

私は特にアブノーマルなCAだったので、

いつも 『今日は何も起こりませんように・・・』 と

祈る思いでフライトしてたな~。

でも、起こっちゃうのよね~ 





ATBのことも、また今度書きまーす。




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