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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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機長を連れてこい!と言われたら

あやメリーです。


羽田などの大きな空港では、

出発便が混み合うラッシュアワーがあります。

同じ出発時刻の便がいくつもあるのです。



ボーディング(搭乗)が終わった後は、

ドアが閉まって先に動き出した便や、

滑走路に近い駐機場から出発する便が有利になります。

”離陸の順番の取り合い” です。

滑走路に到達するまでの誘導路には

離陸を待つ飛行機が何機も列を作ります。

離陸待ちが長くなりそうな時には、キャプテンからの情報をもとに

PA(機内アナウンス)で案内します。

「ただいま、離陸の許可を待っております。」 などです。



ある日のフライトで、明らかに離陸まで時間がかかりそうな状況でした。

コクピットからピンポーンと連絡がありました。


『離陸、15番目だから、あと20分くらい掛かるよ。』


ええ 我らの前に14機もいるってこと?

仕方がない、こんなことは茶飯事だ。

そもそも、1分半ごとに1機離陸しているなんて、

なんて過密状態なんだ。 大丈夫か。

民族大移動だな。 日本人は忙しいな。

っていうか、お客さま怒っちゃうよー。



「便が遅れる時は詳しい情報が欲しい。」 と、

乗り慣れたお客さまからもよく言われます。

クレームを恐れて、知り得た情報をお客さまに知らせない

という案内不足は、逆に大きなクレームになることがあります。



私、詳しい状況説明とお詫びのアナウンスを入れました。 

予想どおり、立腹して怒鳴り始めたお客さまを1名発見。

私、クレーム対応します。 お客さま、激怒しています。


『機長をここへ連れてこーい!』


この後、どうなったでしょうか~。

次回につづく。



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