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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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救命胴衣のお話

ごきげんよう~。 あやメリーです。

飛行機のライフベスト(救命胴衣)はどこに収納されているかご存じですか?



救命胴衣は各座席の下、または肘掛けの横に収納されています。

CAは、初めにSHIP INした時に、

このライフベストが全ての座席に装備されているか、自分の担当範囲を目視確認します。

どのように目視確認しているか、というと

床に這いつくばって、または思い切り中腰で

座席の下を一席一席覗きながらチェックしています。

CAが交代した時は、新たにSHIP INしたCAが、再度自分の目で見てチェックします。

これは、”プリフライト・チェック” といって

CAが必ず実施しなければならない確認項目の一つとなっています。
 


幼児用の救命胴衣は別の場所にまとめて搭載されているため

必要な時にはCAが配ります。



着用の仕方は、安全ビデオで放映されているとおりですが、

緊急着水の時でも機内では膨らませてはいけないことになっています。

なぜでしょう?



着用すると、すぐに紐を引いて膨らませたくなるかもしれませんが

膨らんだ状態では身動きがしづらく

衝撃防止姿勢も取れなくなってしまうのです。

さらには、翼の上の非常口はドアの幅が狭いので

ライフベストが膨らんだ状態だと非常口の枠内に体が通らず、

機外に脱出することができなくなるのです。知ってた~?



大きな非常口では、機外に脱出する直前に

翼の上の非常口では、翼の上に乗っかってから

紐を引いて膨らませることになっております。



緊急時には、CAがきちんとこのことを周知するはずですから

決して慌てず、CAの指示に従ってくださいませ。

あ、それと、時々、ライフベストが無くなります。

持って帰らないようにお願いします。(特に釣り人の方)



以上、小ネタでした。



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