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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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戦場のCABINと平和なコクピット

ごきげんよう。 あやメリーです。

なんて気持ちの良いお天気なんだ!

GWを海外で過ごす方々の出国ラッシュのようです。

いいな~。 みなさま、無事に帰ってきてくださいね。



昨日、コクピットへのお茶出しに関するこぼれ話を書きましたが、

GW中のように、満席のクソ忙しい便でも

航行中にはコクピットへお茶や食事を運びます。

もちろん、お客さまへのサービスが最優先なので

パイロットからインターホンで飲み物のリクエストが入っても、忙しすぎる時には

『今、手が離せないので、●分お待ちいただけますか?』

と言って待っていただきます。



猫の手も借りたいほど忙しいサービスの合間をぬって

コクピットへの食事や飲み物を持っていくのですが、

コクピットの中は、とても静か・・・平和で和やか。

戦場から来た私は、その落差に固まります。

もしもコクピットも戦場だったら、ヤバイことが起こっているので、

平和で和やかで万歳 なのですが。



飲み物をお渡しして、『では失礼します。』 とそそくさと退室しようとしたら

『まあまあ、ここに座って。 ゆっくりしていってよ。』

とキャプテンが言います。

”そんな時間はない!” と思いつつも、

ちょっとくらいはお相手してあげよと思って、私、座ります。

『左下がね小豆島で、右下が・・・。』 と地点を教えてくれます。

コクピットの窓は大きくて、

キャビン(客室)の小窓とは大違いで、景色がとても美しく見えます。

水平飛行中で気流が良い時は、パイロットもリラックス。



できればこのまま、景色を見ていたいけれど

キャビンではみんなが私の帰りを待っているはずです。

私 『忙しいので戻ります。(戦場に)』 

CAP 『あ、そう?お疲れさん。 夜、何食べたいか、皆に聞いといて~。』

・・・のん気すぎる。 今夜のステイは、食事おごらせるぞー。



そんなやり取りがありつつ、無事、着陸するのでした。

しかも、ナイスランディング。 キャプテン、「仕事きっちり」 です。



パイロットとのコミュニケーションも、

チーフCAの大事な仕事の一つなのでーす。




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