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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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バードストライク こぼれ話

あやメリーです。

バードストライク(飛行機に鳥がぶつかる)を経験されたことはありますか?

といっても、お客さまにはお伝えしないことも多いのですが。

私はバードストライクもたくさん経験しました。

鳥を呼ぶ女? (ちなみに落雷も呼ぶ女)



フライトが終わってコクピットのドアを開けると

フロントガラスに鳥がぶつかった跡があったり、

エンジンが鳥を吸い込んでしまったこともあります。

エンジンに鳥が入ってしまうとエンジンが止まることもあるので

ちょっと深刻です。

鳥は一羽であっても油断できません。



ある日のフライトで、離陸前にコクピットから連絡を受けました。

『今、んび を追っ払ってるから、離陸まで15分かかるわ。

アナウンス、しておいてね~。』 


滑走路周辺に、トンビの大群がいるらしく

空砲で追い払います。

おいおい、アナウンスは機長アナタがしなさいよー。

と思いつつ、私 『はい、了解しました。』 



さあ、アナウンスでお客さまに説明しなきゃ。

「トンビの大群」 って説明したほうが良いのかしら?

はて? トンビって 正式名称?

トンビ? それとも トビ? どっちが正しいのかしら?



トンビなのかトビなのか? と考えると、

アナウンスできなくなってしまいました。

なんか、 『トンビ』 って言うと笑ってしまいそうだ。

もうだめ、絶対にアナウンス中に笑う。 と思い込んだらもう確実に笑う!



迷った結果、無難に ”鳥” という表現でアナウンスしたのでした。

でもでも、アナウンスを聞いているお客さまは

”へ~。 どんな種類の鳥がいるんだろう?” と考えませんか?

いつもと違う事が起こった時には、

なるべく詳しい情報をお伝えするように心掛けていたのですが

んび」 がツボにハマり、どーしても言えなかった



という、こぼれ話でした。



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