元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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緊急対策訓練の苦い思い出

ごきげんよう~。 あやメリーです。

CAは1年に1回、緊急対策訓練があります。

モックアップという飛行機の実物模型の中で

緊急時のドア操作や、スライドを滑り降りる訓練、

緊急着水をした後のスライドラフト(救命ボート)での漂流など

色んな事故を想定した訓練と、実技試験を受けます。

この実技試験とペーパーテストに合格しないと

翌日からは乗務ができません。

もう必死です。一年で一番憂うつな日でもあります。



大昔、すごく昔の実技試験で、思うように動けなかったことがありました。

緊急脱出というのは機種によって動き方がそれぞれ異なるのですが、

その日は次々に色んな機種の脱出を、休む間もなくやらされて、

完全に頭が混乱していました。

モックアップのドア付近で、旅客役の社員を大声で脱出誘導していると

教官から思い切り肩を ボンッ と押されて

私は機外に投げ出されそうになりました。

『あなた、殺到するお客さまに押されて、落ちて死ぬわよ。』 

と、教官に冷たく言われました。



CAは必ず、ドア付近にあるグリップを片手で掴んで旅客を誘導しないといけないのに

私は手放しで両手で 

『こっちに来て!脱出ー!。』 と叫んでいたのでした。

教官の言うとおりです。

パニックになり非常口に殺到するお客さまに揉まれて

自分も機外に転落するところでした。


”この子、スキルが足りてない。” と完全に教官から目を付けられた私は

その後もボロボロで、最後に呼び出され

『あなた、昨日乗務した便のお客さまに謝ってらっしゃい。』 

と言われたのでした。 そんなこと無理なのに。

というわけで、その年の緊急対策訓練は悲惨な結果に終わったのですが

なぜだか、乗務停止にはなりませんでした。

総合点でセーフだったのでしょう。



立ち直りが早い私ですが、

この件だけは、1年くらい落ち込んでいました。

フライトするのも怖くなってしまいましたが、

自分に気合を入れて乗務しました。 そして、

翌年の訓練でリベンジし、ようやく立ち直ったのでした!



やっぱりね、命を預かる仕事ですもんね。

きちんとできなければいけませんよね。

ちょっと苦い思い出です。



ではまた



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Comment

No title
編集
厳しいな―
みんな大変なんだな―

おいらもあの時きつく言わなければよかったかなー
2015年06月23日(Tue) 21:23
Re: 先生 さま
編集

きつく言われて気付くこともありますよ~。
2015年06月24日(Wed) 10:54












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