ごきげんよう~。あやメリーです。
あるフライトで、一通のお手紙をいただきました。
手紙をくださったのは一人で搭乗された、
知的障がいがある青年
PAXでした。
ボーディングが始まり、最初に一人で乗ってきたその青年は
お会いしてすぐに、障がいがある方だと分かりました。
無言で差し出された手紙は、封筒に
「○○便のクルーの皆様へ」 と書かれてある
その青年のご両親からのお手紙でした。
私はその日、チーフで乗務していたので、
すぐに開封して読んでみると、以下のような内容でした。
「○○(←名前)の父です。
二十歳の息子には知的障がいがあります。
しかし、そろそろ色々なことを一人で体験させねばならない、と
考えております。
今回の単独での飛行機旅行も、彼にとっては挑戦です。
到着地では母親(妻)が出迎える予定です。
機内で何か特別なケアを要するものではありません。
不測の事態においても、乗務員の指示に従えるものと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。」息子への愛情に溢れるその手紙に、とても感動しました。
その青年PAXはフライト中、景色を眺めたりしながら静かに過ごし、
飛行機は、無事定刻に目的地に到着しました。
きっと、その青年はお父様から
”機内に入ったら、すぐに乗務員に手紙を渡すのだよ。”
と言い聞かされていたのでしょう。
私からも、出迎えのお母様に
青年PAXの機内でのご様子を手紙にして、本人に託しました。
手元に届いたかな・・・?
あの時お父様からいただいたお手紙は、まだ大切に持っています。
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Comment
確信と信頼に満ちた父親らしい内容ですね
はじめまして。訪問ありがとうございます。
CAのスケジュールについてですが、とにかくスケチェン(スケジュールチェンジの略)が多いのです。
私がいた会社では、休みもコロコロ変動します。
約束していても、やむなく前日にキャンセル、ということも多々ありました。
フライトスケジュールが確定するのは前日です。(悲)
映画の上映期間が終了するまでに、都合がつくことをお祈りしています!
はじめまして。訪問ありがとうございます。
またお時間があれば、覗きにいらしてくださいね。
そうなんです。
あの方のような親になりたい、と思いました。