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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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ナビゲーションライトが壊れた日

ごきげんよう~。 あやメリーです。

前回、ナビゲーションライトのことを紹介しました。

コチラをクリック



右が緑、左が赤のナビゲーションライトですが、

私が乗務する便で壊れたことがありました。

ボーディング(搭乗開始)が始まり、お客さまを機内にお迎えしていたところ

SHIPがグラ~ンと揺れました。

ん?地震?強風?

今、機体がすごく揺れたよね・・・。

SHIPが地上にいるときには、こんな揺れ方はしないはず。



気になりながらも、お客様が続々と機内に入ってくるので

笑顔でウェルカムしていたら、

なんだかパイロットが忙しく無線でやり取りしている様子が

操縦室のドア越しに伝わってきます。

”やっぱり何かあったな・・・” と直感しました。

しばらくして、コクピットからピンポーンとインターホンで連絡があり、

『搭載車が翼にぶつかったようです。今から整備士が点検します。』

ガーン。 

もうお客さま乗ってるし。

どうか、どこも壊れていませんように・・・。

今からお客さまを全員降ろすなんてことになりませんように・・・。



点検の結果、搭載車が主翼にぶつかった衝撃で

ナビゲーションライトが一部欠けて割れていることが分かり・・・

・・・その便は欠航となってしまいました。

ボーディングは完了し、お客様はすでに座席に座っているのに、

今からアナウンスして降りていただくのです。


お客さまへの状況説明はキャプテンが詳しくアナウンスしてくれました。

結局、次の便に全員振り替え手続きをして目的地へ飛ぶことができましたが、

突然のイレギュラーで地上職員も大変だったはずです。

ぶつけてしまった搭載車の運転手も血の気が引いたでしょう。

何より、お客さまに迷惑をお掛けしてしまいました。

地上で何かが飛行機にぶつかる、なんてことがあってはなりません。

誰のせいか、ではなく、

なぜこのようなことが起こってしまったのか、を考えるべき事例です。



イレギュラーなフライトが多かった私。まだまだエピソード有りマス。




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