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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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訓練の内容 ①

あやメリーです。 訪問ありがとうございます。

今日のブログは、CAの訓練内容について少し紹介します。

訓練では、最初に座学があり、あらゆる知識を詰め込みます。

飛行機はなぜ飛ぶのか?から始まり、機体の構造についても勉強しました。

主翼・尾翼の役割や、飛行機についている赤や緑のライトの意味など、

勉強するうちに、飛行機が大好きになっていきました。

そして、訓練の中で最も時間をかけて学ぶ事が 「保安業務」 についてです。

CAはサービス要員である前に、保安要員なのだということを

叩き込まれます。

機種毎に異なる緊急時の行動要領や、非常用装備品の搭載位置や操作方法を覚え、消火訓練も行います。

消火器は数種類あり、火災の種類により使い分けます。



CAが実際に操作するドアや非常用の装備品などは、

操作方法や部品の名称がややこしく

また、機種によっても微妙に違いがあるので、覚えるのが大変でした。

ドアの開閉や、その際の確認事項は声に出しながら練習します。
(実際のフライトでは声は出しませんよ~)

ドアは、通常時と緊急時では操作の仕方が異なります。

もし、通常のフライトにおいて、緊急時のドア操作をしてしまったら・・・・

脱出用のスライド(滑り台)がバーン!と出てきてしまいます。
(機外で作業している人が吹き飛ばされてケガをします)

逆に、緊急時において、通常のドア操作をしてしまったら・・・・

ただドアが開くだけなので、緊急脱出用のスライドは出てきません。

救命ボートも膨らまないので、緊急着水の時は海に投げ出されます。

機器の名称も 「コントロールハンドル」 だったり 「コントロールスイッチ」 だったり、

機種によってビミョーに違うので、

段々と訳が分からなくなってきます。

消火器も 「PULL PIN」 を引き抜いて使用するタイプと、

RING(リング) PIN」 を引いて使用するタイプがあり、

ペーパーテストで名称を書き間違えると×(バツ)です。

そのうち、 「押す」 のか 「引く」 のか、

いよいよ混乱してきます。

あーーーもうややこしいわー!

「これを引っ張る」 でいいじゃない?

大事なのは名称ではなくて、実際に使うことができるか、

操作がスムーズにできるか、なんですけどね。

あの時は、とにかくまず、ペーパーテストで合格にならないと次に進めないので

必死のあまり、完全に自分を見失っていました。

そして、このあとさらに、保安要員としてのしごきが本格化していくのです~。

キツかったな~~~。








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