ごきげんよう~。 あやメリーです。
前回の救命胴衣の話に続き、今回は緊急時の
助手のお話です。
緊急事態が発生した場合の助手は、お客さまにお願いすることになっています。
主な任務は、緊急着陸(着水)時に
最初に機外に脱出し、
後から脱出してくる人の援助をすることです。
最初に脱出した後、そのまま逃げてはいけませーん。
緊急着陸の場合は脱出スライドの着地点の両側に立って、
どんどん滑り下りてくる旅客が着地点で転んで団子状態にならないよう
手を差し伸べていただくのです。スライドを下りて来た人には
「なるべく機体から離れた風上側に逃げる」 ように指示を出してもらいます。
緊急着水の場合は、スライドラフト(救命ボート)に最初に乗り移っていただき、
あとから脱出してきた旅客に、
「ラフトの奥から詰めて座る」 ように指示を出してもらうのです。
飛行機のアナウンスで聞いたことがありませんか?
『非常口座席にお座りのお客さまには、緊急時の援助をお願いいたします。』でも、具体的にはハテナ??ですよね。
足元が広い非常口のそばの座席にアサインされたお客さまは、
緊急時には上記のような任務が待ち受けているのです。
もし、CAがすでに命尽きてしまった場合は
助手のアナタにドアを開けていただきます。
なので、ドアの開け方も教示しておく必要があるのです。
助手への任務の教示の仕方は、
毎年の定期脱出訓練で繰り返し繰り返し、声に出して訓練しています。
助手が務まらないようなお客さま(例えば高齢者や女性)が非常口座席に座っていた場合は
緊急脱出することが判明した時点で必要に応じて座席変更を行い、
屈強な男性に座っていただくんですよ。
非常口座席にお座りのお客さま。
もしもの際はよろしくお願いしますね。
(でも、飛行機は安全です)
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Comment
助手候補の方々とは、CAと向かい合わせに座ることになるので
普段のフライトの時でも非常口ドアの仕組みを何気なくお話ししたりして
いざという時に備えていました~。