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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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続・LCCの半ドア

ごきげんよう~。 あやメリーです。

韓国LCCの半ドア飛行。

昼の情報番組でも放送されていました。

同僚の皆さんと昼食をとりながら、

飛行機のドアの構造について、皆さんからの矢のような質問に答える昼休みでした。



詳しい状況は知らないけれど、

なぜ上空で半ドアになる??とハテナだらけです。

出発時にきちんと閉まっていなかったのなら、上空で開いてしまう可能性はあるかな。

というのも、飛行機のドアって簡単には開きません。

上空では機内は与圧されているので、ドアがしっかり閉まっていたら開けようとしても動きません。

しかも、ドアは押し開けるのではなく、

捻りながら開ける のです。

言葉で表現するのが難しーい。

捻らずに真っ直ぐにドアを押し出して開ける機種もありますが、

とにかく簡単には開かないの。



ということは、やはり初めからドアロックが完全ではなかった?



ドアクローズ後の確認作業はたくさんありまして、

機種によってドアの形状が異なるので、それぞれの機体に合わせた確認を行います。

飛行機の外にはドア担当者の地上スタッフがいて、ドアを閉めた後は

機内・機外からドアが確実に閉まったことをお互いに確認し

ドアの小窓から親指を立ててOKサインを送り合います。

その後、機内ではCAが、ドアの周りに物が挟まっていないかを手で触って確認したり、

ドアハンドルが 「CLOSE」 の位置にあるか、

インディケーターが 「LOCKED」 になっているか、などなど

確認事項がいくつもあるのです。

更には、コクピットでもドアの開閉状態がパネルに表示されるんだけど・・・

なぜ、誰も気付かなかったのかな? 原因が他にあるのかな?

謎です。



ちなみに、飛行中に上空でお客さまがドアを開けようとした、という私の体験談は過去記事にあります。

コチラをクリック。



もうひとつ、ドアに物が挟まったまま出発しちゃった話は次回に書きます。

この話題、引っ張ります。



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