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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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飛行機のドアのお話①

ごきげんよう~。 あやメリーです。

韓国LCCの半ドア事例から波及した、私のニアリー体験についてのお話~。

飛行機のドアに物が挟まったまま出発しちゃった話です。



チーフで乗務していた私。

ドアを閉めて、親指を突き上げて、ドアの小窓から地上スタッフ~にOKサインを送り、

ドア周りをチェックしました。

ドアの周りに何も異物は挟まっていないな。 ヨシ!

私、ドアモード変更を、アナウンスで配下のCAに指示しました。

ドアモードを変更すると、普通の乗降口ドアが非常用脱出口へと変身します。

つまり、ドアモードを 「オートマティック」 に変更すると、

ドアを開けた時に脱出のスライドが高速で膨張します。(10秒で膨張完了)



全CAがドアモードを変更していると、

あるドアだけドアモード変更ができないとの報告が・・・。

どうやらドアに異物が挟まっていて、それが理由でドアモードをオートにできないらしい。

え・・・なぜ? 普段は開けないドアなのに、いつの間に異物が挟まったのだ?

とにかく担当CAに詳細を確認しなきゃ。



と思いながら、この後に予想される事態を脳みそフル回転で考えていると、

わりとすぐに 『ドアモード変更できました!』 との報告あり。

あ~良かった、これで通常通り出発できる。 (でもちょっと不安。)

とりあえず、キャプテンに

ドアクローズの報告 & ドアモード変更完了の報告 & 旅客数の報告

をインターホンで行いました。



CAからの 「ドア閉めたよ~」 の報告が完了したら、飛行機は動き始めます。

そこからは離陸までの間に、搭乗歓迎のアナウンスから始まり、

安全ビデオの放映、お客さまのベルト着用のチェックやギャレー内の棚のロック確認などなど

急いで離陸準備を整えないといけないのですが、

私、なんか胸騒ぎがしたので、時間がないのに搭乗歓迎のアナウンスをする前に

その問題のドアまで直接確認に行きました。

後方のドアだったので遠いし、前方に戻ってくるまでまた時間かかるなー、と思いながらも、

時間のロスだけどちゃんと目視確認しておきたいので、

『ちょっくら見てきます。』 と近くのCAに報告してからそのドアまで行ってみると・・・


OH NO


ドアモードはオートマティックに変更されてるケド


ドアに異物が挟まったままやんっ  オーマイガッ


こりゃイカン!すでにSHIPは動き始めているし、このまま離陸したらどうなる?

もしかしたらエアリーク(空気モレ)で減圧が起きるかも・・・。

私、早足で客室前方に戻り、コクピットに急行しました。

この後どうなったでしょー。



長くなったので、続きは次回に書きまーす。

この話、いったいどれだけの方が興味を持って読んでくださってるのか?(不安 

ではまた後ほど~~。




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Comment

編集
わー、ドキドキする状況ですー(゚o゚;次作まで、待ちきれませんー(^-^;
2016年01月10日(Sun) 12:42
Re: タイトルなし
編集
プリシラ さまへ

続きは今からアップしまーす。
読んでくださりありがとうございます。
2016年01月10日(Sun) 18:55












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