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元キャビンアテンダントあやメリーの「自分らしくあるために、いつも心にSMILEを」

元国際線CAの現在・過去・未来のお話
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フェリーふらいと②

ごきげんよう~。 あやメリーです。

フェリーフライト(回送)のお話です。



『フェリーでSHIPを戻す』 ことになったら、

新しい便名がつきます。

出発時刻が決まります。

ガスアップ(給油)します。

パイロットは運航管理者(ディスパッチャー)とのブリーフィング等々を終えたら・・・

出発です!



緊急時には脱出しなければならないので、ドアを開けると脱出スライドが展開するようにドアモードはもちろん変更します。

お客さまを乗せていないということ以外、

保安業務については通常のフライトと同じです。

いつもと違うことといえば、

コクピットのドアはずーっと開けたまま、でした。

だれもハイジャックしません。

パイロットの操縦の様子も見られて、とっても新鮮です。

通常フライトと同様に、離陸の合図もあります。 ポーンポーン♪

でも、アナウンスは実施しませーん。



離陸してしばらく経つと、ベルトサインもちゃんと消えます。

CAはベルトサインが消えたら、フリータイム
 
PAXシートに座って、

ダイバートしたレポートを作成するチーフあり、

地図を片手に景色を観ながら地点の勉強をするCAあり、

食事するCAあり。

コクピットのジャンプシートに座ってパイロットとおしゃべりするCAもあり。

みんなそれぞれ。 束の間の充電タイムです。

(爆睡する先輩CAもいました)



お客さまが乗っている時は避ける積乱雲も、

フェリーフライトでは避けてくれない時もありました。

『雲、突っ切るからねー。揺れるよー。』

とキャプテンからアナウンスが入ったことも。

どれだけ揺れても怖くありませんよ。コクピットクルーを信頼しています。

CAはのんびり過ごしていますが、パイロット達は仕事キッチリ!です。でも、いつもよりリラックスしているようにも見えます。



フェリーフライトの様子はこんな感じなのでした。



イレギュラーはお客さまにご迷惑が掛かるし、会社にとっても損失です。

本当はダイバートやリターンなど発生しないのが最良なのですが、

フェリーフライトは束の間のほっこりタイムなのでした。



さて、代替空港で降ろされたお客さまは、その後どうなるでしょうか。

次回に書きます。(* ´ ▽ ` *)



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Comment

参考になります11
編集
確かに飛行機は回送する必要がありますね。うちの娘はまだ未経験のようです。いずれ遭遇するでしょうね。何か緊張感の中のひと心地ですね。クルーの次のスケジュールも変わってきますよね、どのように対応するのでしょうか?
2016年11月06日(Sun) 17:50
Re: 参考になります11
編集
パパ さま

フェリーフライトになると、
CAのスケジュールも大幅に変更になり、悲喜こもごもです。
また書きたいと思います。i-228
2016年11月08日(Tue) 20:13












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